平素は、花巻中央眼科にご来院いただきありがとうございます。
昨年度は、患者数、手術件数ともコロナ前の水準まで戻りつつあり、医療事故、過誤等の医療上の問題はありませんでした。設備の更新として、築26年を経過した病院の外装メンテナンスを行いました。検査機器では、眼内を詳細に観察するための超音波装置を最新機種に変更した結果、散瞳検査(目薬で瞳孔を広げる検査)の回数が減り、車で来院する患者さんに出直していただくことが減りました。
白内障手術に用いる眼内レンズは、従来から常に更新しておりますが、昨年は、連続焦点、2重焦点による老視矯正を用いた他、トーリック眼内レンズによる乱視矯正をより高い精度で行う事により、術後、裸眼での生活が可能になる患者様の割合が増えております。早期に多焦点眼内レンズを導入した医療機関として、これまでのデータを基に、今後もより良好な裸眼視力の獲得を目指した手術を行いたいと思っております。
一方、緑内障手術を手掛ける医療機関として、白内障緑内障同時手術(MIGS)・緑内障専用のレーザー装置を新たに導入しました。点眼、内服、レーザー治療、手術治療という緑内障治療のバリエーションの選択が可能となることで、今まで大学病院に紹介していた患者様を、少しでも地元で治療をと考えております。
更に、従来の顕微鏡をのぞきながら行う手術を、モニターを見ながら行うヘッドアップ手術へ変更を検討中です。現在の眼科診療の進歩に遅れることなく、最新、最良の診療で、皆様の信頼を得ることを目指してゆく所存ですので、今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
尚、学会等への参加に伴い、休診・診療時間の変更等で、皆様にご迷惑をおかけする場合もあると思います。ご理解、ご了承の程重ねてお願い申し上げます。
社団医療法人ひとみ会 理事長
花巻中央眼科 院長
髙橋和博